統計検定準1級レベルの実験計画法に関する演習問題。分散分析、要因計画、乱塊法、ラテン方格、交互作用、多重比較など高度な実験設計理論を学習
3つの異なる肥料A、B、Cを使って小麦の収量を測定した。各肥料について4回ずつ測定した結果が以下の通りである。\n\n肥料A: 45, 48, 46, 51 (kg)\n肥料B: 52, 49, 55, 54 (kg)\n肥料C: 42, 44, 40, 46 (kg)\n\n一元配置分散分析を行い、F統計量を計算せよ。小数第2位まで求めよ(小数第3位を四捨五入すること)。
実験計画法の基礎となる一元配置分散分析では、複数のグループ間で平均値に差があるかどうかを検定します。この問題では3種類の肥料による収量の差を統計的に評価します。
分散分析(ANOVA: Analysis of Variance)は、群間変動と群内変動を比較することで、群間に有意な差があるかを判定する手法です。
Step 1: データの整理と基本統計量
| 肥料 | 観測値 | 平均 | 観測数 |
|---|---|---|---|
| A | 45, 48, 46, 51 | 47.5 | 4 |
| B | 52, 49, 55, 54 | 52.5 | 4 |
| C | 42, 44, 40, 46 | 43.0 | 4 |
各グループの平均:
全体平均:
Step 2: 群間変動(Between Groups)の計算
群間平方和(SSB: Sum of Squares Between):
群間自由度:$df_B = k - 1 = 3 - 1 = 2$
群間平均平方:$MSB = \frac{SSB}{df_B} = \frac{180.67}{2} = 90.34$
Step 3: 群内変動(Within Groups)の計算
各群内での平方和:
群内平方和(SSW: Sum of Squares Within):
群内自由度:$df_W = N - k = 12 - 3 = 9$
群内平均平方:$MSW = \frac{SSW}{df_W} = \frac{62}{9} = 6.89$
Step 4: F統計量の計算
小数第2位まで:13.11
| 変動要因 | 平方和 | 自由度 | 平均平方 | F値 |
|---|---|---|---|---|
| 群間 | 180.67 | 2 | 90.34 | 13.11 |
| 群内 | 62.00 | 9 | 6.89 | - |
| 全体 | 242.67 | 11 | - | - |
Step 5: 結果の解釈
この結果は、3つの肥料間で収量に統計的に有意な差があることを示しています:
ただし、どの肥料間に具体的な差があるかは、多重比較検定(Tukey's HSD、Bonferroni法など)で詳細に検討する必要があります。