主成分分析、因子分析、判別分析、クラスター分析、正準相関分析など、多次元データの解析手法
3変数の因子分析において、因子負荷行列が以下で与えられている。変数$X_1$の共通性$h_1^2$を求めよ。$$\mathbf{L} = \begin{pmatrix} 0.8 & 0.3 \\ 0.6 & 0.4 \\ 0.7 & -0.2 \end{pmatrix}$$
共通性(Communality)は、各観測変数の分散のうち、共通因子によって説明される部分の割合を表します。これは因子分析における最も重要な概念の一つで、変数がどの程度因子構造に適合しているかを示す指標です。
Step 1: 因子分析モデルの復習
因子分析の基本モデル:
ここで:
Step 2: 分散の分解
変数$X_i$の分散は以下のように分解されます:
変数$i$の共通性は、その変数の因子負荷量の2乗和として計算されます:
Step 3: 与えられた因子負荷行列
因子負荷行列:
各行は変数に対応し、各列は因子に対応します:
Step 4: 変数$X_1$の共通性計算
変数$X_1$の共通性:
Step 5: 結果の解釈
| 項目 | 値 | 解釈 |
|---|---|---|
| 共通性 | $h_1^2 = 0.73$ | 変数$X_1$の分散の73%が共通因子で説明 |
| 独自性 | $\psi_1 = 0.27$ | 変数$X_1$の分散の27%が独自因子(誤差含む) |
| 第1因子寄与 | $0.64/0.73 = 87.7\%$ | 共通性の大部分を第1因子が説明 |
参考として、他の変数の共通性も計算してみます:
変数$X_1$が最も高い共通性を持ち、因子構造に良く適合していることがわかります。