相関と回帰

散布図の読み取り、相関係数の計算、回帰直線の基礎を学習します。

外れ値の影響 レベル1

散布図において、他の点から大きく離れた1つの点(外れ値)がある場合、相関係数にどのような影響を与えるか。

解説
解答と解説を表示
<p>外れ値が相関係数に与える影響について理解する問題です。</p><h4>外れ値とは</h4><p>外れ値とは、他のデータから著しく異なる値を示すデータ点のことです。</p><p class='step'>外れ値の影響</p><p><strong>相関係数への影響:</strong></p><p>相関係数は外れ値に対して敏感で、1つの外れ値でも大きく値が変わる可能性があります。</p><p><strong>影響のパターン:</strong></p><ul><li><strong>相関を強く見せる場合:</strong> 外れ値が全体の傾向を強調する位置にある</li><li><strong>相関を弱く見せる場合:</strong> 外れ値が全体の傾向から外れた位置にある</li><li><strong>相関の方向を変える場合:</strong> 極端な外れ値により正負が逆転する</li></ul><p><strong>具体例:</strong></p><p>身長と体重の関係(本来は正の相関)において:</p><ul><li>身長150cm、体重100kgの点があると相関が弱く見える</li><li>身長200cm、体重50kgの点があると相関の方向さえ変わる可能性</li></ul><div class='key-point'><div class='key-point-title'>外れ値への対処法</div><ul><li><strong>確認:</strong> データ入力ミスや測定エラーでないか確認</li><li><strong>除外:</strong> 明らかな誤りの場合は除外を検討</li><li><strong>ロバスト統計:</strong> 外れ値に影響されにくい統計手法を使用</li><li><strong>変換:</strong> 対数変換などでデータを変換</li></ul></div><p class='note'>外れ値の除外は慎重に行う必要があります。外れ値が重要な情報を含む場合もあるからです。</p><p>したがって、外れ値は相関係数に<strong>大きな影響を与える可能性がある</strong>です。</p>
問題 1/10