基礎編

データの要約と分析の基礎を確認します。

変動係数 レベル1

あるデータセットの平均値が50、標準偏差が10である。このデータの変動係数を求めよ。小数第3位まで求めよ。

解説
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<p>変動係数に関する問題です。</p><p class='step'>1. 変動係数の定義</p> <p>変動係数(Coefficient of Variation, CV)は、データの相対的なばらつきを表す指標で、標準偏差を平均値で割ったものです。</p> <p class='formula'>$CV = \frac{\sigma}{\mu}
lt;/p><p>ここで、$\sigma$ は標準偏差、$\mu$ は平均値です。</p><p class='step'>2. 変動係数の計算</p> <p>問題で与えられた情報:</p> <ul> <li>平均値:$\mu = 50
lt;/li> <li>標準偏差:$\sigma = 10
lt;/li> </ul><p>変動係数の式に代入します:</p> <p class='formula'> \begin{align} CV &= \frac{\sigma}{\mu} \\ &= \frac{10}{50} \\ &= 0.2 \end{align} </p><p class='step'>3. 変動係数の解釈</p> <p>変動係数は無次元量(単位を持たない量)であり、異なる単位や平均値を持つデータセット間のばらつきを比較するのに適しています。</p><p>一般的に:</p> <ul> <li>変動係数が小さいほど、データの相対的なばらつきが小さい(データが平均値の周りに集中している)</li> <li>変動係数が大きいほど、データの相対的なばらつきが大きい(データが平均値から広く分散している)</li> </ul><p class='note'>変動係数の特徴と用途:</p> <ul> <li>変動係数は単位に依存しないため、異なる単位で測定されたデータセット間の比較に適しています。</li> <li>平均値が0に近い場合や負の値を持つデータセットでは、変動係数の使用は適切でない場合があります。</li> <li>品質管理、金融分析、生物学的測定など、様々な分野で使用されています。</li> <li>一般的に、CV < 0.1(10%)は変動が小さい、0.1 ≤ CV < 0.2(10-20%)は中程度の変動、CV ≥ 0.2(20%以上)は変動が大きいと解釈されることがあります。</li> </ul><p>したがって、このデータセットの変動係数は0.2(小数第3位まで表すと0.200)です。これは、データの相対的なばらつきが比較的大きいことを示しています。</p>
問題 1/10
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