2つの事象の独立性を確認する問題です。
1. 独立事象の定義
2つの事象 $A$ と $B$ が独立であるとは、一方の事象の発生が他方の事象の発生確率に影響を与えないことを意味します。数学的には、以下の条件が成り立つときに、事象 $A$ と $B$ は独立であると定義されます:
$P(A \cap B) = P(A) \times P(B)$
ここで、$P(A \cap B)$ は $A$ かつ $B$の確率、$P(A)$ は事象 $A$ の確率、$P(B)$ は事象 $B$ の確率です。
2. 独立性の確認
問題で与えられた情報:
- $P(A) = 0.3$
- $P(B) = 0.4$
- $P(A \cap B) = 0.12$
独立性の条件を確認するために、$P(A) \times P(B)$ を計算します:
$P(A) \times P(B) = 0.3 \times 0.4 = 0.12$
次に、この値と $P(A \cap B)$ を比較します:
$P(A \cap B) = 0.12$
$P(A) \times P(B) = 0.12$
両者が等しいので、$P(A \cap B) = P(A) \times P(B)$ が成り立ちます。したがって、事象 $A$ と $B$ は独立です。
3. 独立性の別の表現
事象の独立性は、条件付き確率を用いて以下のようにも表現できます:
$P(A|B) = P(A)$ かつ $P(B|A) = P(B)$
これは、事象 $B$ が起こったという条件のもとでの事象 $A$ の確率が、無条件の事象 $A$ の確率と等しいこと(およびその逆)を意味します。
この問題の場合:
$P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)} = \frac{0.12}{0.4} = 0.3 = P(A)$
$P(B|A) = \frac{P(A \cap B)}{P(A)} = \frac{0.12}{0.3} = 0.4 = P(B)$
両方の条件が満たされているので、事象 $A$ と $B$ は独立です。
独立事象と相互排反事象の違い:
相互排反(互いに排反)な事象とは、同時に起こり得ない事象のことです。つまり、$A \cap B = \emptyset$ であり、$P(A \cap B) = 0$ となります。
独立事象 $A$ と $B$ が相互排反であるためには、$P(A) \times P(B) = 0$ でなければなりません。これは、$P(A) = 0$ または $P(B) = 0$ の場合にのみ成り立ちます。つまり、確率が0でない2つの事象は、独立かつ相互排反にはなり得ません。
この問題では、$P(A \cap B) = 0.12 > 0$ なので、事象 $A$ と $B$ は相互排反ではありません。
したがって、$P(A) \times P(B) = 0.12$ です。この値が $P(A \cap B)$ と等しいことから、事象 $A$ と $B$ は独立であると判断できます。