単回帰、重回帰、ロジスティック回帰、一般化線形モデルなど統計検定準1級レベルの回帰分析手法を学習します。
3次スプライン関数において、ノット点での条件として正しくないものはどれか。
スプライン関数は、区間ごとに定義された多項式を滑らかに接続する区分多項式関数です。特に3次スプラインは回帰分析や補間において大事な役割を果たします。
区間$[a,b]$がノット点$a = t_0 < t_1 < \\cdots < t_n = b$で分割されるとき、3次スプライン$S(x)$は:
Step 1: 3次スプライン関数の一般形
各区間$[t_i, t_{i+1}]$で:
ここで$a_i, b_i, c_i, d_i$は各区間の係数です。
Step 2: ノット点での連続性条件
条件1: 関数値の連続性(C^0連続性)
各ノット点$t_i$ ($i = 1, 2, \\ldots, n-1$)で:
これは必須条件です。関数がノット点で不連続になると、スプライン関数として意味がありません。
条件2: 1次導関数の連続性(C^1連続性)
各ノット点で:
これにより滑らかな曲線が得られ、角張った部分がなくなります。
1次導関数の連続性により:
Step 3: 高次導関数の連続性
条件3: 2次導関数の連続性(C^2連続性)
各ノット点で:
これは3次スプラインの特徴的条件で、曲率の連続性を保証します。
Step 4: 3次導関数の検討
条件4: 3次導関数の連続性(C^3連続性)
3次多項式の3次導関数は定数:
各区間で定数であり、一般にノット点で不連続です:
つまり:$6d_{i-1} \\neq 6d_i$
3次スプラインで3次導関数の連続性を要求すると:
Step 5: 自由度の計算
パラメータ数:
制約条件数:
合計:$(n+1) + (n-1) + (n-1) + 2 = 3n + 1$個
自由度:$4n - (3n + 1) = n - 1$個
Step 6: B-スプライン基底
実装ではB-スプライン基底を使用:
ここで$B_{i,3}(x)$は3次B-スプライン基底関数、$c_i$は制御点です。
Step 8: 自然3次スプライン
境界条件:
これにより両端での自然な曲率を実現し、過度な湾曲を避けます。
連続性 | 3次スプライン | 物理的意味 |
---|---|---|
C^0 | ✓ 連続 | 位置の連続性 |
C^1 | ✓ 連続 | 速度の連続性 |
C^2 | ✓ 連続 | 加速度の連続性 |
C^3 | ✗ 不連続 | ジャーク不連続 |
答え:3次導関数の連続性