統計的推定の基礎となる母集団と標本の概念を理解する問題です。
母集団と標本とは
母集団(population): 調査や研究の対象となる全体の集団
標本(sample): 母集団から実際に選び出されて調査される一部の集団
この問題の分析
調査の目的: ある高校の全生徒の身長を知りたい
実際の調査: 無作為に選んだ50人の身長を測定
したがって:
- 母集団: ある高校の全生徒1000人
- 標本: 無作為に選ばれた50人
標本調査の重要性
- 効率性: 全数調査は時間・費用がかかる
- 実用性: 破壊検査では全数調査は不可能
- 精度: 適切な標本なら母集団の特徴を十分反映
- 無作為抽出: 偏りのない標本を得るために重要
標本から母集団の特徴(母数)を推定することを統計的推定といいます。この過程では必ず推定誤差が生じるため、信頼区間などの概念が重要になります。
したがって、母集団は1000人、標本は50人です。