時系列グラフは、1本の折れ線の中に繰り返す動きと長い目で見た方向が同居します。月別売上指数を読むときは、この2つを分けます。
季節変動と長期傾向
月次データでは、毎年同じ季節に似た山や谷が現れることがあります。これを季節変動と呼びます。本図では各年の12月付近で山があり、年末に売上が高くなるパターンが繰り返されています。
同時に、同じ月を年ごとに比べると水準が上がっています。これを長期傾向(トレンド)と呼びます。季節の波の上に、全体の底上げが乗っているイメージです。
正解の理由
毎年末に高くなる季節変動と、年を追うごとの上昇傾向の両方が読み取れます。時系列では「反復する動き」と「全体の方向」を別々に確認します。
他の選択肢が誤りである理由
- 毎月同じ値である: 図は上下しており、一定値ではありません。
- 年を追うごとに低下している: 同じ月の水準は上がっており、低下ではありません。
- 季節変動だけで長期傾向はない: 年末の山だけでなく、全体の水準も上がっているので、傾向も存在します。
時系列の読み取り手順
- 同じ季節(例:各年の12月)を縦に比べ、反復パターンを見る
- 年ごとの平均的な高さや、同じ月の年次比較で長期の方向を見る
- 特定の1点の突出は、季節でも傾向でもない一時的な動きかもしれない、と保留する
2級・準1級への橋渡し: 2級では移動平均で短期の凸凹をならし、傾向を読みやすくします(本セクション後半の3項移動平均がその入口です)。指数の基準時を揃えた比較も2級の定番です。準1級の時系列では、傾向・季節・不規則を分解するモデルへ進みます。3級では図から「繰り返し」と「方向」を言葉で分けられれば十分です。
したがって、毎年末に高くなる季節変動と上昇傾向がある、が最も適切です。