棒グラフとヒストグラムは似て見えますが、横軸が表すものが違います。隙間の有無は見た目の好みではなく、データの種類に対応した約束です。
質的分類の棒と、連続量の階級
左図は商品分類A・B・Cという質的データ(カテゴリ)の件数です。AとBのあいだに「中間の分類」はないので、棒の間に隙間を空けて、別カテゴリだと示します。
右図は身長という連続する量的データを、150〜160cm、160〜170cm、170〜180cmのように階級へ区切った度数です。隣の階級は数値のうえで連続しているので、柱を接して描き、切れ目なく分布していることを示します。これがヒストグラムです。
正解の理由
右の柱だけが隙間なく並ぶのは、右が連続する量的データの階級を表すからです。
他の選択肢が誤りである理由
- 右の度数がすべて同じだから: 度数が同じでも、棒グラフなら隙間を空けます。接するかは度数ではなく、横軸の意味で決まります。
- 左には数値がないから: 左も件数という数値を高さで表しています。違うのは横軸がカテゴリであることです。
- 棒グラフでは比較できないから: 棒グラフはカテゴリ間の比較に適しています。比較できないわけではありません。
使い分け
- 棒グラフ: 分類・年度など、離れたカテゴリの比較。隙間あり
- ヒストグラム: 連続量を階級に分けた分布。柱は接する。面積が度数(または相対度数)に比例
ヒストグラムの階級幅が不等間隔のときは、高さではなく面積で度数を表す、という発展もあります。3級ではまず等間隔で柱が接する理由を押さえます。
2級・準1級への橋渡し: 2級ではヒストグラムから分布の形状(左右の歪み、単峰・多峰)を読み、平均と分散の解釈につなげます。密度のスケール(面積1)も出ます。準1級では確率密度関数のヒストグラム近似を意識します。3級では「カテゴリなら隙間、連続階級なら接する」を説明できれば十分です。
したがって、右の柱が接するのは連続する量的データの階級を表すからです。