実験の基本は、調べたい新しい条件と比較の基準を分けることです。この問題では、どちらが処理群かを役割で判定します。
処理群と対照群
実験研究では、研究者が条件を割り当てます。調べたい新しい処理(新学習法、新薬、新肥料など)を受ける集団が処理群、比較の基準になる集団が対照群です。対照群には従来法、偽薬、何もしない、といった「処理しない/従来どおり」の条件を置きます。
正解の理由
この実験が知りたいのは新しい学習法の効果です。したがって、新しい学習法を使った群が処理群です。従来の学習法を使った群は、新しい処理がなかった場合の基準なので対照群です。
他の選択肢が誤りである理由
- 従来の学習法を使った群: これは対照群です。基準側を処理群と呼ぶと、何と何を比べているかが逆になります。
- 両群を合わせた全員: 全員は実験の参加者全体です。処理群は「新しい処理を受けた側」だけです。
- 研究に参加しなかった人: 実験の比較対象ではありません。参加しなかった人は、結果を母集団へ一般化するときの話(外部への当てはめ)であり、処理群の定義ではありません。
なぜ対照群が必要か
学習時間の経過や季節、やる気の変化など、新しい学習法以外でも成績は動き得ます。対照群があることで、「新しい学習法を使った群に起きた変化」から「従来法でも起きた変化」を引き比べられます。
2級・準1級への橋渡し: 2級では、2群の平均の差の検定や信頼区間で「処理の効果」を定量化します。準1級の実験計画法では、処理の割付け、反復、局所管理を組み合わせ、比較の公平さを設計します。3級ではまず、処理群=新しい条件、対照群=比較基準、と役割で見分けられれば十分です。
したがって、処理群は新しい学習法を使った群です。