任意参加の投票は手軽ですが、自分から答えに来る人が集まりやすい調査です。人数が多いことと、全住民を代表することは別です。
自己選択による偏り
ニュースサイトの任意投票では、その記事を読み、かつ意見を表明したい人が自ら参加します。政策に強い関心がある人、不満が強い人、サイトの読者層に偏った人ほど回答しやすい、という仕組みです。これを自己選択(ボランタリー・レスポンス)による偏りと呼びます。
正解の理由
全住民へ一般化しにくい主因は、関心の高い人が自ら参加しやすいことです。標本が「全住民から等しい機会で選ばれた人」ではなく、「答えたい人」になっているため、支持率はそのサイトの投票参加者の意見です。
他の選択肢が誤りである理由
- 回答数が整数だから: 人数が整数であることはどの調査でも同じで、偏りの原因ではありません。
- 選択肢が複数あるから: 選択肢の個数は質問形式の話であり、参加の集まり方の偏りとは別です。
- 集計が自動だから: 集計方法が自動でも、入力される回答者の集まり方が偏っていれば結果は偏ります。
大標本でも代表にはならない
1万件の任意投票より、適切に選んだ500人の標本調査の方が、全住民の推定には向くことがあります。重要なのは人数そのものより、誰が選ばれる機会を持ったかです。
2級・準1級への橋渡し: 2級では、偏りと標本誤差を分けます。任意参加の偏りは標本サイズを増やしても消えません。準1級では選択バイアスとして扱い、回答者になる仕組みそのものが推定対象と相関すると、平均や比率の推定が系統的にずれます。3級では「自分から来た人=全体の縮図」ではない、と押さえます。
したがって、一般化しにくい主因は関心の高い人が自ら参加しやすいことです。