新しい肥料を与えた鉢がよく育っても、それが肥料のおかげかは、比較がないと判断できません。対照群は処理がなかった場合の基準です。
対照群を置く目的
植物は、新しい肥料がなくても、日光・気温・水やり・時間の経過で成長します。処理群だけを見ると、「育った」ことと「肥料が効いた」ことを切り分けられません。従来の肥料を使う対照群を同じ条件で育てると、共通の背景要因による変化を差し引いて比べられます。
正解の理由
対照群の主な目的は、新しい肥料以外の条件でも起こる変化と比較することです。処理群と対照群の差を見ることで、新しい肥料による変化を考えやすくなります。
他の選択肢が誤りである理由
- 新しい肥料を使う鉢を増やすため: 処理群を増やす話であり、対照群の役割ではありません。
- 標本を母集団から無作為抽出するため: 無作為抽出は誰を調べるかの話です。対照群は、集まった対象をどう比較するかの話です。
- 観測値を必ず同じにするため: 対照群は値を一致させる装置ではありません。差が出ることを前提に、その差の意味を解釈します。
比較が先、効果はそのあと
「処理をしたら変わった」だけでは不十分です。「処理をしなかった側と比べてどう違うか」が実験の読み方です。3級では、対照群=比較のものさし、と覚えます。
2級・準1級への橋渡し: 2級では2群の平均の差の検定で、処理群と対照群の差が偶然で説明できるかを見ます。準1級の実験計画では、対照を置くだけでなく、同じ環境ブロックで比較する局所管理や、反復によって差のばらつきを見積もることを学びます。3級ではまず「比べる相手がいる理由」を説明できれば十分です。
したがって、対照群を置く主な目的は新しい肥料以外の条件でも起こる変化と比較するためです。