無作為抽出は「くじ引き」の仕組みです。乱数表は、そのくじの目を人の主観から切り離して作る道具です。
乱数表を使う手順
番号1〜500の名簿から50人を選ぶには、次の考え方を使います。
- 名簿の各生徒に1から500の番号を対応させる
- 乱数表から数を読み取る
- 1〜500の範囲にあり、まだ選んでいない番号だけを採用する
- 対応する生徒を標本にする
範囲外(501以上など)や重複は捨てます。こうすると、名簿上の各生徒が選ばれる機会を持つ手順になります。
正解の理由
乱数表で得た1〜500の重複しない番号に対応する生徒を選ぶ方法が適切です。人の好みや成績順ではなく、偶然の仕組みで選んでいます。
他の選択肢が誤りである理由
- 成績順の先頭50人: 成績という特定の特徴で切っているので無作為ではありません。
- 希望者50人: 自己選択です。答えたい人が集まります。
- 出席番号が偶数の生徒を先着順で: 偶数に限定した時点で半分が除外され、先着順は到着の早い人へ偏ります。
乱数は「てきとう」ではない
乱数表や乱数サイコロを使うのは、選ぶ人が無意識に「良さそうな人」を拾わないためです。規則的な番号の一部だけを取る方法も、名簿の並び方によっては偏ります。3級では、範囲と重複を管理した乱数による選択を無作為抽出の手順として押さえます。
2級・準1級への橋渡し: 2級では、無作為抽出が標本平均や標本比率の確率モデル(独立な確率変数の平均)の出発点になります。準1級では、単純な乱数抽出に加えて層化などの設計を学びますが、どの設計でも「確率で選ぶ」ことが推定の根拠です。3級では乱数表の読み取り手順を、公平なくじとして理解します。
したがって、乱数表で得た1〜500の重複しない番号に対応する生徒を選ぶ手順が適切です。