学習・検証パイプライン
- 特徴量の再現性担保: Notebookの前処理をPySparkやdbtへ移植し、変数定義・バージョン管理・ドキュメントまで整備する。
- 自動トレーニング: Kubeflow、Vertex AI、SageMaker Pipelinesで学習〜評価〜モデル登録をワークフロー化し、ハイパラ探索もジョブに落とす。
- 品質ゲート: 精度・バイアス・推論レイテンシ・メモリ使用量の閾値を設定し、基準を満たさないモデルは自動却下。
モデル価値を本番で届け続けるMLOpsの要
研究室で動いたノートブックを、日次で数千万リクエストが飛ぶ本番環境へ載せ替えるのがMLエンジニアの実務です。モデル精度だけでなく推論レイテンシ・SLO・オンコール体制まで面倒を見る、その生々しい仕事像をまとめました。
MLエンジニアは、データサイエンティストが生み出したアルゴリズムとプロダクト開発の現場をつなぐ役割です。特徴量生成、学習パイプライン、モデル登録、推論エンドポイント、監視、アラートまでを一貫して設計し「壊れてもすぐ戻せる」状態を保ちます。
意思決定スピードが速い組織では“明日には別モデルが欲しい”が日常。だからこそ自動再学習やA/B切り替え、リリース判定プロセスを基盤に組み込み、PM・DS・SREと同じ目線でSLOやリリース窓を握ることがミッションです。
AWSと連携し、MLOps(機械学習基盤)のマスターソリューションを構築。データ取り込み、モデル学習、デプロイ、監視までの一連のパイプラインを自動化し、80%以上のAI/MLユースケースの市場投入時間を約75%削減した。
ZOZOTOWNの推薦システムが生み出す実績(売上、CTRなど)を定常的に監視するシステムを構築。指標の異常を自動で検知しSlackでアラートを出す仕組みや、サマリーを定期配信する機能を実装し、MLOpsサイクルを強化した。
ユーザーの行動ログやアイテム情報に基づき、ホーム画面や検索結果に表示される推薦ロジックを開発・改善。オフライン・オンラインでの評価実験を繰り返し、ユーザーエンゲージメントと取引の活性化を促進する。
スペシャリストパス: プリンシパルMLOps/MLプラットフォームエンジニアとして、Feature StoreやModel Registryなど全社基盤を統括し、複数ドメインのAIを支える。
マネジメントパス: MLプラットフォームのTech Lead/EMとなり、SLO管理・採用・技術投資の意思決定を担いながら複数プロダクトを並走させる。
越境パス: SRE/DevOpsやAIプロダクトマネジャーへ広げ、クラウドコストやプロダクト価値を同時に見る“AI×プロダクト”リーダーになるケースも一般的です。